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山崎智慧子さん(やまざきちえこ)

平成17年度中学生海外体験フォートワース市訪問事業参加生

山崎 智慧子(やまざき ちえこ)さん
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「フォートワースから帰ってきたばかりのときは、楽しい思い出の反面、もう少しがんばれたかも・・・という思いが胸に残りました。」現地では、仲良くなった参加生と一緒に行動し、日本語を話している時間が多かったそうです。「最初は、異文化の中に自分を置くことで強くなりたいと思っていたのですが、英語ができなくてつらいとき、日本語のほうが心地よく感じてしまって、参加生同士で固まってしまったこともありました。今振り返ってみると、強くなるどころか弱くなってしまいました。」

中学3年生になった頃、「もっと強い自分」を目指し、短期の留学でなく、1年間の留学を目指して様々な団体から留学に関する資料を取り寄せました。また同時期に学校の総合学習でスウェーデンの福祉の取り組みを学びました。「スウェーデンの人口の30%が高齢者で、自分が住んでいた地域と同じ比率でした。その比率は今後の日本の地方の姿だと感じ、どのような取り組みがされているか興味がわきました。」また、「政策をささえる税金も、日本だと「取られる」と感じてしまいますが、スウェーデンでは福祉に多額の税金が使われているので、いつか自分に返ってくると考え「預けている」という感覚だそうです。この考え方に教育の違いを感じ、留学先をスウェーデンにしました。」

「留学を親に打ち明けたのは、高校入学試験の合格発表日でした。最初はまったく相手にされませんでした。」その後、自分で本当に留学したいのか考えるために、友人からアドバイスをもらったり、説明会に参加しました。「親からは、大学に行ってからにしたら?」とか「英語もできないのに、スウェーデン語?」と反対されて、加えて1年間の留学資金面での不安もありました。熟考した結果、「留学は高校生の今の自分しかできないこと」と考え、奨学金をもらうことを条件に承諾してもらいました。

「スウェーデンでは、福祉政策や少数民族の対策を知りたいと考えています。日本だと何か起きてから対策をとるという印象ですが、スウェーデンでは予防するための政策を重視しているから寝たきりの人がいないと本を読んで知りました。また、少数民族の人たちが、自分達の文化より、現在の文化を重視する傾向があるそうです。日本と同じところ、違うところなど多く学びたいと思います。」

*機関紙「HOWDY」第60号に掲載された「世界へ羽ばたくOBOG達」より
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    6人のノーベル賞受賞を出している留学先のNorra Real校

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    学校内の様子

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    透明感のあるスウェーデンの空

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