公益財団法人 長岡市国際交流協会 ロゴ

OBOG会

宮島昌弥さん(みやじままさや)

平成15年原信サマースカラシップ及び平成17年ユーロ国際交流キャンプ参加生

宮島 昌弥(みやじま まさや)さん
行って・見て・感じたラオス

高校時代に原信サマースカラシップ、ユーロ青少年国際交流キャンプに参加した宮島 昌弥さんから、平成22年9月に内閣府国際青年育成交流事業で訪れたラオスのお話を伺いました。

  • obog-laos-02
  • obog-laos-01

Q なぜこの事業に参加したのですか?
実は、去年も応募したのですが、二次審査で落ちてしまいました。大学在学中に行きたかったので、今年再度チャレンジしました。高校生の時に、姉妹都市フォートワース市、トリアー市を訪問する機会を得てから、もっと多くの国、違う文化に興味を持ちはじめ、その結果、外国を訪れるチャンスがあればトライするようになりました。

Q なぜラオスを選ばれたのですか?
この内閣府国際青年育成事業(飛行機による派遣)では、カンボジア、ドミニカ共和国、ラオス、リトアニア、それに中国、韓国の計6カ国のうちから選ぶのですが、私にとってラオスが一番未知の国だったので、新しい発見があると思い、ラオスにしました。

Q 派遣国のラオスについて教えてください。
ラオスの面積は全体で24万平方キロメートル、人口640万人、首都のヴィエンチャンはかつて王宮のあったワンパパーンから遷都してきたところ。人口の60%は低地民族のラオ族、その他は49の少数民族から成り立つ多民族国家です。一応、ラオス語が公用語であるけれど、90%以上の人がタイ語を理解できます。ラオスは中国、ベトナム、タイ、カンボジア、ミャンマーに囲まれた内陸国で海に面していません。しかし、旧インドシナ半島を流れるメコン川の水利権は全てラオスにあるため、メコン川にある水力発電所(日本のODAで建設された)を利用し、電力を海外に輸出しています。

Q ラオスではどのような活動をしていましたか?
ラオスでは、大きく分けて4つの活動がありました。文化交流、表敬訪問、ホームステイ、ディスカッションです。文化交流では、日本のソーラン節を踊ったり、ふるさとを歌いました。逆に、ラオス伝統のラオスダンスや托鉢を体験したり、メコン川の魚を食べたりと、ラオス文化を体験しました。

表敬訪問では、在ラオス日本大使館やラオス青年同盟事務局、JICAラオスオフィスなどの公的機関に加え、日系企業の王子製紙ラオス支所なども訪問してきました。ホームステイでは、同年、東南アジア青年の船(内閣府が行う別プログラム)ラオス団の青年の家に泊めてもらい、ラオスの人々と同じ屋根の下、交流することができました。

ディスカッションでは、現地青年と環境、教育の2つのテーマでディスカッションしてきましたが、私が感じたことは、環境にしても、教育にしても、先進国と途上国では、国も違えば抱えている問題が違うということ。環境問題も先進国からの視点ではなくて、途上国側の視点も重要であると感じました。

Q 帰国後に感じたことを教えてください。
ラオスは国連人間開発指数(その国の人々の生活の質や発展度合いを示す指標)では、カンボジアと同様140位前後。しかし、国民幸福度では、非常に高いものを持っています。後発開発途上国というイメージが強かった私ですが、これからASEAN全体の成長と共にラオスも変わってしまうのはないかと懸念しつつ、ラオスの素晴らしいところは残してもらいたいです。東南アジアは日本からも地理的に近く、親交が深い国ばかりです。しかし、母子保健であったり、初等教育のインフラ不足といった多くの問題を抱えています。大学生のうちに“現実”を知ることができ、これからの人生に活かしていきたいと思います。

Q 最後に、何かメッセージがあればお願いします。
「百聞は一見にしかず」です。この事業でも他の事業でも構いません。一歩ふみだして世界に出てみると、自分の置かれている立場が理解できるかもしれません。そこで導いた答えを共に形にできるよう、一緒にアクションを起こしていきましょう!

  • obog-laos-03

    子どもたちと交流

  • obog-laos-04

    世界遺産のワット・プー

  • obog-laos-05

    世界遺産のワット・プー

※「ユーロ青少年国際交流キャンプ」は、平成25年度から「青少年国際スポーツキャンプ」に名称を変更しました。

相互リンク

米百俵財団ウェブサイト