第21回 中学生海外体験フォートワース市訪問事業
今年で21回目を迎える「中学生海外体験フォートワース市訪問事業」は、アメリカの生活や教育等を体験することにより、異文化への正しい認識を持ち、国際理解教育の推進を図ることを目的に行っています。
今年はウィリアム ジェームズ中学校(参加生9名、研修教員1名)、JPエルダー中学校(参加生10名、引率2名)ダゲット モンテソーリ中学校(参加生6名、研修教員1名)の3校が受入校となり、ホームステイ、学校訪問において、サポートしていただきました。
さて、今年度参加したみなさんはどんな体験をしてきたのでしょうか?
日程
日 程 | ウィリアム ジェームズ 中学校 | JPエルダー 中学校 | ダゲット モンテソーリ 中学校 | ||
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9/9(木) |
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9/10(金) |
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9/11(土) |
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9/12(日) | ホストファミリーと自由 | ホストファミリーと自由 | ホストファミリーと自由 | ||
9/13(月) |
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9/14(火) |
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9/15(水) |
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9/16(木) |
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9/17(金) | ダラスフォートワース空港発 | ダラスフォートワース空港発 | ダラスフォートワース空港発 | ||
9/18(土) | 日本到着 | 日本到着 | 日本到着 | ||
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体験記
「五感をフルに使った10日間」
「ハーイ!」空港のゲートを出ると、フェターさん一家がウェルカムボードを掲げて、笑顔で出迎えてくれました。パパ、ママ、ナタリー、そしてグランマ。みんな素敵な笑顔で、わたしもほっとしてそのスマイルに魅了され、アメリカでの10日間が始まりました。
空港から出ると、心地よい風に包まれました。そういえば、長岡での激励会で五感をフルに使ってアメリカを感じて、自分の文化も伝えてらっしゃいと送り出されたことを、その時思い出しました。
訪問したウイリアム・ジェームズ中学校では、心に残る体験をすることができました。私は、おはじき、だるま落とし、紙ふうせんなど、日本の伝統的な遊びを紹介しました。英語で説明していると突然質問されたり、歓声をあげてくれたり、様々な楽しいハプニングの連続で、その度に「五感を使って」と思い、会話だけでなく身振り手振り、ジェスチャー、目線などフルに使いました。楽しくてやりがいのある経験ができたと思います。同じ中学生に思い切って話しかけたら、すぐに打解けることができ、積極的にトライしてみることの大切さを痛感しました。日本の遊びはユニークで面白いと喜んでくれましたが、なかでも一番人気はおはじきでした。わたしには少し地味に思えるこのおはじきが、男子にも女子にも人気で、このような遊びはアメリカにはないとのことでした。おはじきの美しい日本独特の模様も気に入ってもらえた1つのようです。
また、フェター家でのステイはアメリカの日常生活を体験することができ、泳ぐことが大好きなわたしはプールのある生活を楽しみました。外でBBQをしたり、大リーグの野球観戦に連れて行ってくれたりと、フェターさんの温かいもてなしに心から感謝しています。
この10日間は本当に短く、あっという間でしたが、この中での体験はどれも忘れがたく思い出深いものばかりです。地球儀をまわすと、たくさんの国があり、夢が広がります。今回の体験はアメリカを学ぶことで自分の住む日本を知る良い機会にもなりました。
(参加生)
もう1度FWで
入国審査を終え何気なく列に付いて行くと、列の前の方から歓声と拍手が聞こえてきました。何があったのかワクワクしながら歩いていると、待っていたのはたくさんのホストファミリー。そして僕の目に飛び込んできたのは“WELCOME TO TEXAS“という文字と僕の名前を書いてあるボードでした。その時FWに来たんだという嬉しさがこみ上げ、長旅の中で膨らんできた不安がなくなりました。これが僕の楽しいFW生活の始まりでした。この10日間は僕にとって非常に思い出深く、今まで味わったことのない気持ちと経験を体験できました。
僕のホストファミリーは、11歳のマヒュウと高校生のお姉さんと自宅でコンピューター関連の仕事をするお父さんと医師のお母さん4人家族でした。食事の時、家族みんなが僕に話しかけてくれたので家族の一員になった気がして嬉しくて、緊張の糸が解れてきました。
僕はウイリアム・ジェームズ中学校に行きました。学校内は廊下まで冷房がきいていて、更に水飲み場は全部冷水機でした。日本の学校より設備が整っているなと思いました。授業では、内容はよく分からないものの、生徒が積極的に授業を受けていることはわかりました。また、生徒はすごくフレンドリーで、廊下を歩いていると「KONNICHIWA」とか僕の名前を呼んでくれました。日本の人とは違うなと思いました。
FWの食事は、朝はいつもシリアルを食べ、昼はサンドイッチとスナック菓子、夜はバーベキューソースたっぷりの肉という感じでした。さらに毎回の食事では飲み物の量が多かったです。この経験をし、いつも何気なく食べている日本食が初めて恋しくなりました。もう1つ日本食は健康的だなと思いました。
家族と1日自由の日は、午前11時ぐらいに靴屋さんに行きました。しかし、12時から開店するといわれ日本のお店とは全然ちがうなと思いました。午後は車でメジャーリーグを見に行きました。球場はものすごく大きく、観客席がたくさんありました。試合が始まり1つのアウトを取るごとに歓声がわきあがっていました。この大迫力のメジャーを観戦できてものすごく感動しました。
あっという間に時間は過ぎていき帰国の日、今までの日々を思い出しながらハグをしたり、写真を撮ったりしました。最後のお別れの会ときにずっと陽気でテンションが高かったマヒュウが「僕の最高の友だち」とスピーチしながら泣いている姿をみて、僕もぐっと目が熱くなりました。そのような経験ができたのは国際交流協会の皆様やこのプログラムに携わったすべての方々、本当にありがとうございました。高校生になったらもう1度FWに行きたいです。その時は今より一層成長して。
(参加生)