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交流活動一覧

中学生海外体験フォートワース

第22回 中学生海外体験フォートワース市訪問事業

今年(2013年)で22回目を迎える「中学生海外体験フォートワース市訪問事業」は、アメリカの生活や教育等を体験することにより、異文化への正しい認識を持ち、国際理解教育の推進を図ることを目的に行っています。
今年はフォートワースアカデミー(参加生5名、研修教員2名)、トリニティヴァリースクール(参加生12名、引率2名)、マクリーン中学校(参加生13名、研修教員2名)の3校が受入校となり、ホームステイ、学校訪問において、サポートしていただきました。
さて、今年度参加したみなさんはどんな体験をしてきたのでしょうか?


日程

日 程 フォートワースアカデミー トリニティヴァリースクール マクリーン中学校
10/19(土)
  • 成田空港発
  • ダラスフォートワース空港到着
  • ホストファミリーと対面
  • 成田空港発
  • ダラスフォートワース空港到着
  • ホストファミリーと対面
  • 成田空港発
  • ダラスフォートワース空港到着
  • ホストファミリーと対面
10/20(日)
  • 午前 ホストと自由
  • 午後 Clayさん宅でプールパーティー
  • ホストファミリーと自由
  • ホストファミリーと自由
10/21(月)
  • 歓迎集会
  • ホスト生徒と一緒に授業に参加
  • 恐竜公園見学
  • 歓迎集会
  • 校内見学
  • ホスト生徒と一緒に授業に参加
10/22(月)
  • カウガール博物館見学
  • カウボーイスタジアム見学
  • 長岡についての発表
  • FWの生徒達と交流
  • ホスト生徒と一緒に授業に参加
  • 長岡についての発表
  • FWの生徒達と交流
  • テキサスクリスチャン大学
  • ストックヤード見学
  • 長岡についての発表
  • FWの生徒達と交流
10/23(水)
  • 低学年に文化紹介
  • 授業体験
  • FWA秋祭りに参加
  • 授業体験
  • 科学歴史博物館見学
  • フォートワース動物園見学
  • ボタニックガーデン見学
10/24(木)
  • 中学年に文化紹介
  • フォートワース動物園見学
  • さよならパーティー
  • 歌と長岡甚句の披露
  • 授業体験
  • メインイベント参加
  • さよならパーティー
  • 歌と長岡甚句の披露
  • 文化紹介
  • 授業体験
  • さよならパーティー
  • 歌と長岡甚句の披露
10/25(金)
  • 授業体験
  • FWAダンスパーテー
  • 文化紹介
  • TVSパーティー
  • 授業体験
  • McLeanダンスパーティー
10/26(土)
  • 午前 ホストと自由
  • 14:30 ストックヤード集合
  • 牛追いパレード
  • 夕食:ハンバーガー
  • 11:00 ストックヤード集合
  • 昼食:バーベキュー
  • ホストファミリーと自由
10/27(日)
  • ダラスフォートワース空港発
  • ダラスフォートワース空港発
  • ダラスフォートワース空港発
10/28(月)
  • 日本到着
  • 日本到着
  • 日本到着

体験記

フォートワースは大切な友達

フォートワースに行く前、私はとってもワクワクしていました。アメリカの学校ってどんな感じなんだろう?ホストファミリーは優しい人だろうか?食べ物はおいしいかな?すごくたくさんの疑問と不安がありました。でも、違いを楽しんで来よう、と思いました。

フォートワースに到着。もうほとんどが外国人です。空港のアナウンス、英語。文字、英語…。そんなことは分かっているはずなのにものすごく緊張しました。入国審査が終わり、ホストファミリーと対面です。「あすか」とひらがなで書いてあって、「ようこそ」もひらがなだったのでびっくりしました。ホストマザーのTracy、ファザーのAdam、スチューデントのBoston、妹のBrennanの4人が私のことを迎えてくれました。最初の日の夕飯はハンバーガーレストランでした。疲れと緊張と時差ボケのせいで全く食欲がありませんでした。でも、TracyやBrennanがたくさん笑顔で話しかけてくれて、頑張って話してみようと思いました。初日は全く眠れず、Tracyは相談にのってくれました。わざわざ、スーパーに行って緑茶を買ってきてくれました。とても落ち着きました。本当に優しいマザーだと思いました。

いよいよ学校へ行く日です。私はアメリカの学校生活がとても気になっていました。そこでは、日本とは違うところをたくさん見つけて来ようと思いました。一番最初にびっくりしたことは、学校の大きさと人数です。私はMcLean Middle Schoolに行きました。千人以上が集まり、広さは私の学校の倍以上ありました。授業は71分で長かったです。数学や理科、英語などの授業に参加しました。フランス語やスペイン語のクラスにも行きたかったけど、行けなくて残念でした。授業は何を言ってるのか全く分からず、すごく戸惑いました。でも、黒板やホワイトボードなどはあまり使わず、グループで話し合うことがほとんどでした。ものすごく意見が出て、置いていかれる気分になりそうだったけど、同じグループの人たちと少しずつ話ができるようになりました。演劇のクラスが一番おもしろかったです。衣装室からいろいろ道具を持ってきて、みんなでストーリーを考えたり、マネをしたりしました。日本にはない授業だったのでとても良い経験ができました。文化紹介ではとても楽しそうにけん玉や紙風船をやってくれていて、紹介して良かったと思いました。

私は授業、休み時間、ダンスパーティーでたくさんの友達ができました。すごくフレンドリーで、私が迷子になった時に助けてくれたり、授業のプリントを教えてくれたり、ランチに誘ってくれたり…。もう本当に本当に感謝することばかりでした。たくさん質問をされて困ったこともあったけど、誰とでも仲良くするって楽しい、ということを知りました。アメリカの人たちは、ドアを押さえてくれたり、困った時は最後まで助けてくれたりしました。「誰かのために」ということがすごく大切だと思いました。自分のことで精一杯だった私ですが、これからはもっと周りを見て行動しようと思いました。

アメリカは日本とはとても違うことが本当にたくさんありました。授業中にお菓子を食べていたり、ケータイしたり、食事中にギターを弾き始めたり、ハンドソープが家になかったり、お風呂が全く違ったり…。英語が伝わらずに苦労したことが8割以上だったと思います。でもピアノを家で演奏したら「ブラボー」と言われて音楽は言葉が通じなくても伝わって嬉しかったです。

このFW研修で一番嬉しかったことは、たくさんの友達ができたことです。握手、名前を言うだけで、みんな笑顔で話したり遊んだりできました。こんな貴重な体験ができたのは、長岡市の皆さん、先生、家族、一緒に行ったみんな、全ての人たちのおかげです。ありがとうございました。
(参加生)

違いに触れて

このFW派遣事業は本当に貴重な体験ができた10日間でした。優しかったホストファミリー、校外学習、さよならパーティーやダンスパーティー…。挙げていくときりの無いくらいたくさんの思い出が強く心の中に残っています。また、この10日間の滞在で感じたことや思ったことも数多くありました。その中で2つを書いていこうと思います。

まず、1つ目は、「助け合いの心」についてです。世界から見た日本の印象で、助け合いのできる国だというのは良く聞きます。例えば震災の支援活動や救助。また、少し前の出来事で言えば、駅のホームと電車の間に挟まった女性を乗客らで電車を押して助けるといったニュースもありました。これに対して他国の人が「このような行動をとれるのは日本人だけだ」という事を言っていたようです。僕は本当にそうなのだろうかと疑問を抱いていました。実際にFWでは、人が困っていても見向きもしないといった事は一切無く、むしろ日本人よりも助け合いの心が強いのではないかと思いました。特に印象にあるのは、ドアを開けてそれをおさえ、「どうぞ」といった感じで人を通すという行動です。ものすごく小さな事ですが、それをあたり前にやれるというのは素晴らしいことだと強く感じました。日本人は何かが起こると助け合いの心を発揮しますが、FWの方たちは自分で見つけて積極的に助け合いをしているという印象がありました。また、これらはしっかりと見習い、助け合いは日本の誇りであると国民全員が言えるようにしなくてはいけない事だと思いました。

2つ目は、「言葉」についてです。昨年の参加生の先輩方の報告会の中に「大切なのは英語力ではなく、伝えようとする気持ちです」という言葉がありました。それは本当に大切だと強く感じました。自分がそういう強い気持ちを持っていると無意識のうちにジェスチャーを使っている。そんな場面がいくつもありました。また、僕はその中で「世界共通語」に気付くこともできました。それは「表現」です。一切口を開かなくてもこの言語さえあれば相手の気持ちをすぐ知ることができます。だからこそこの言語は大切に慎重に使わなければいけないと思いました。誤解を招きやすい言語だからです。実際に僕も笑顔が無かったときに「楽しくないのではないか」と誤解を受けてしまったかなと途中で気付くこともありました。そこで「笑顔」を見せると周りも明るくなったような、世界がつながったような気がしました。そして笑顔の大切さに気付くことができました。

この2つは、今後の世界から人々を不安にさせて悲しませる「戦争」をなくすための小さくて大きな一歩につながるのではないでしょうか。様々な国籍、人種の人々が手を取り合って助け合い、最高の笑顔を見せる。こうして世界はつながり、明るくなるでしょう。こんなに大切なことに気が付くことができたのは今まで支えてくれた全ての人とFWのおかげです。ありがとう。

(参加生)

相互リンク

米百俵財団ウェブサイト